今の仕事を嫌々やっている時、お金のためだけに我慢して職場に通っている時、
「好きなことを仕事にできたらいいのに」
と思うことってありますよね。
わたしもそうでした。
お金のためだけに条件の合う仕事を選んで、全然やりがいを感じられなくて。
「本当はもっと、好きなことを仕事にしたいのに・・・」
早く就業時間が終わらないかと、時計を何度も確認する毎日。
だけど、好きなことを仕事にしようと情報を仕入れて、通信講座やセミナーで学んでみても、実際には全然稼げない。
好きなことを仕事にしている人が羨ましくて、理想を実現できない自分を責める日々。
「もうアラフォーだし、若い頃からやり直せたらいいのに!」
そんなことを思っていました。
でも、今では仕事がとても楽しいし、この仕事に出会えたおかげで、3年前のわたしが想像していなかったような働き方ができています。
好きを仕事にしたくてもできなかったわたしが、どうやってやりがいのある仕事に出会えたのか?
こちらの記事では、「好きを仕事に」を本気で実現したい人のための解決策をお届けします。
好きを仕事にした方がいい?仕事にしない方がいい?
世の中の発信者を見ると、大きく2つの意見に分かれます。
「好きなことを仕事にするといい」
「好きなことは仕事じゃなくて、趣味にしておいた方がいい」
どちらも成功した人が言っていたりするので、一体どっちが本当なの?!
と迷ってしまいますよね。
結論から言うと、
「好きなこと」は仕事選びで大切な要素だけど、「好き」だけで仕事を選んではいけない
というのが、わたしの考えです。
好きなことを仕事にしてはいけない理由
なぜ「好き」だけで仕事を選んではいけないのか?
というと、好きというのは感情だからです。
そして、感情は状況や環境が変われば、簡単に変わってしまうものだからです。
たとえば、学生時代に好きだった子のことを、社会人になってからも好きだと思う人って、少ないと思います。
また、子ども時代にケーキ屋さんやお花屋さんに憧れていた女性も多いと思いますが、大人になってみると、意外と稼げなさそう、体力的にキツそう、など、意見も変わってくることが多いのではないでしょうか。
つまり、「好き」という感情だけで判断するのはリスクが大きいのです。
「好き」とは育てていくもの
好きとは、興味がある、もっと知りたい、という感情です。
やりがいのある仕事をしたい、と思った場合、大抵はまだ自分で経験したことがないことがほとんどです。
ということは、興味がある、というふわっとした不確かな感情だけで、仕事を決めようとしているということ。
恋愛でたとえると、
「あの人、かっこいい」
▶︎「もっと知りたい!近づきたい!」(興味がある)
となりますが、実際に付き合ってみると、なんか思ってたのと違った・・・
というのはよくあることです。
でもそこから、それまで知らなかったその人の魅力に気がついて、関係を育んでいくことができれば、この人は幸せになる確率が上がると思いませんか?
そして、好きを育てていくうちに、強い絆が生まれて、喧嘩をして一時的に不快な感情になったとしても、すぐに別れるという選択肢にはなりません。
仕事も同じで、「興味がある」という小さなきっかけを入り口に、「好き」を育てていくことが大切なのです。
仕事をしていれば、トラブルが起こったり、嫌な思いをすることもあります。
だからこそ、好きを育てていくことで、一時的な感情で、簡単に仕事を辞めてしまうことなく、実績を積み上げていくことができるのです。
「好き」は育てていくもの
誰のために仕事するのか?
そして、もう一つ「好き」だけで仕事を選んでいけない理由があります。
それは、仕事は相手に喜んでもらったり、相手の悩みを解消することで、対価としてお金をいただけるものだからです。
つまり、価値を感じるのも、お金を払うのも、相手やお客さまだということです。
どんなに自分が好きなことを提供していても、受け取り手がいなければ意味がないのです。
その証拠に、かのウォルト・ディズニーも、こんな言葉を残しています。
自分たちのために商品をつくってはいけません。
人々が求めているものを知って、人々のために商品をつくりなさい。
自分の「好き」だけをみていては、お金を生み出すことができない
「好き」と同じくらい大切な要素
「好きなこと」を考えるのと同時に、意識すべきことがあります。
それは、「自分の得意なこと」は何なのか?
「好き」と「得意」なことを組み合わせることです。
でも、わたしも得意なことなんてない・・・
人に自慢できることなんてない・・・
そう思った人もいるかも知れません。
でも、わたしもそうだったので、安心してください。
得意なことって、案外自分の足元に転がってるんです。
得意なことは、自分では気づきにくいのです。
なぜなら、自分では自然とやってしまうことだからです。
周りに自慢できるようなことでなくても、あなたが自然とやってしまうこと、考えてしまうこと、調べてしまうこと、こんなことが得意なことにつながっています。
好きなことで、何をしているのが楽しい?
たとえば、わたしは「ファッション」が好きです。
そこで、過去のわたしは、
「ファッションが好きだし、接客経験もあるから、アパレルショップで働こう!」
と思い、実際にアパレルのお店でバイトしていました。
でも、全然楽しくない。
毎日、仕事に行くのが苦痛でした。
なぜかというと、わたしはファッションは好きだけど、人に服を選んだり、勧めたりするのは好きではなかったからです。
わたしは、過去に小売店の店舗で働いていたので、売れ筋の商品をどこにディスプレイしたらもっと売れるのか?どんな導線を作ったら、買い上げ点数が増えるのか?という戦略を考えるのに興味があったし、自然とやっていること(=得意なこと)だったんです。
でも、いちアルバイトに求められるのは、そんなことではありません。
アルバイトに求められるのは、お客さまに声をかけて、いかに買ってもらうか?
わたしは、接客しなくても自然と売れる仕組みに興味があったので、真逆のことをしていたんですよね。笑
つまり、ファッションは好き、だけど、ファッションを通してやりたいことはマーケティングを考えることだった、ということです。
好きは「名詞」で、得意は「動詞」
上記の例で気づいた方もいるかも知れません。
わたしの「好き」=ファッション
わたしの「得意」=マーケティングを考えること
つまり、
「好き」は名詞で、「得意」は動詞
だということです。
たとえば、あなたが「メイク」が好きだとしたら、得意なことは、、、
新しい商品を試すこと、人にメイクすること、商品を人に勧めること、新しい商品を開発すること、成分を分析すること、イベントで変身させること、などなど、たくさんの「得意」があります。
つまり、好きなことを考えるだけでは足りなくて、好きなことを考えた次に、得意なこと、自然とやってしまうことを探すことが必要なのです。
ステップ1 「好きなこと」を考える =名詞
ステップ2 「得意なこと」「自然とやってしまうこと」を考える =動詞
得意なことを深掘りしたい、自分で考えていても思いつかない場合は、こちらの本を読んでみることをオススメします。
注意:この本には、自分の才能を分析をするためのテストを受けられるアクセスコードがついてますが、一度使用すれば、使えません。もし分析をしたい場合は中古でなく、新品で購入してください。
まとめ 好きなことを得意な方法で仕事にしよう
「自分の好きはなんだろう?」
「わたしの得意なことって、なんだろう?」
きっと、あなたは今、頭の中で考えているのではないでしょうか。
「好きなこと」と「得意なこと」
この2つを組み合わせることで、楽しく仕事をすることもできるし、嫌なことや落ち込むことがあったとしても、一時的な感情に流されずに実績を積み重ねていくことができます。
そして、この2つがあるからお客さまや相手にも喜んでもらうことができ、結果として収入も上がっていきます。
なにより、自分の仕事によって周りが喜んでくれる経験は、仕事を続けていく上で大きなやりがいになります。
ぜひ、あなたの「好きなこと」=名詞、「得意なこと」=動詞、を考えてみてくださいね。