ビジネスを学んでいくと、コンセプトという単語を聞いたことがある人がほとんどだと思います。
しかし、
- コンセプトという言葉を聞いたことはあるけど、いまいちよくわからない。
- どうやってコンセプトを作ったらいいのかわからず、先に進まない。
- 自己流でコンセプトを作ってみたものの、集客につながらない。
こんな悩みはないでしょうか?
よくビジネスや起業を教える人たちが「コンセプトが重要」と言っているのを、聞いたことがあるかも知れません。
たしかに、コンセプトはビジネスをする上でとても重要です。
コンセプト次第で、売上がまったく変わることもよくあります。
そこで今回は、そもそもコンセプトとはなんなのか?なぜ、マーケティングでコンセプトが重要なのか?を、初心者向けに事例を交えて解説していきます。
マーケティングで使われるコンセプトの意味
マーケティングで使われるコンセプトとは、「誰にどんな未来を届けるか?」ということです。
コンセプトが明確になっていると、届けたい人たちがどんな言葉に心が動き、どんな情報を欲しいと思っていて、どんなデザインを好むのか?ということが、紐づいて決まっていきます。
たとえば、バルミューダのトースターをご存知の方も多いと思います。

安いもので25,000円するトースターですが、2015年に発売されてからずっと人気が続いています。
普通なら、3,000〜5,000円ほどで購入できるトースターですが、なぜバルミューダのトースターは高額にも関わらず、長年売れ続けているのでしょうか?
結論からお伝えすると、コンセプトが明確だからです。
バルミューダは、「おいしいトースターが焼ける」ことに徹底的にこだわり抜き、極上の食感を生み出せるようスチームを搭載し、ヒーターの種類や庫内の温度など数々の実験を重ねて、世界一のトーストが焼けるトースターを開発しました。
そして、自宅でワンランク上のトースターを食べたいという意識の高い人のために、デザインもシンプルでおしゃれなものになっています。
つまり、
(誰に)自宅でサクサクもっちりした、美味しいトーストを食べたい人に
(どんな未来)家で簡単にワンランク上のトーストが焼ける
という未来を届けることで、大ヒットを生み出しました。
世の中に存在するビジネスやSNSも一緒で、「誰にどんな未来を届けるか?」=コンセプトがあるからこそ、お客さまが高い確率で来店や商品を購入してくれたり、濃いフォロワーが生まれていきます。
コンセプトとは「誰にどんな未来を届けるか?」
売れているコンセプトの事例
ここからは、売れるコンセプトによって成功しているビジネスの事例をお届けします。
1)スターバックス

スターバックスのコンセプトは「第3の場所」(サードプレイス)です。
「第3の場所」をコンセプトにした結果、スターバックスらしい店舗になっています。
- リビングのような広々としたインテリア
- ストレス度の高いオフィス街などを中心に出店
- コーヒーを楽しむために、たばこは厳禁
- フレンドリーな接客
- 落ち着ける店内のBGM
- 明るすぎない証明
(誰に)都市生活でストレスを感じている人たちに、
(どんな未来)家と職場以外の憩いの場(サードプレイス)を提供する
2)お掃除ロボット「ルンバ」

ルンバのコンセプトは「人に代わって部屋をきれいにしてくれる」です。
忙しくて掃除する時間がない人、掃除するのが苦手な人、面倒くさいと思っている人が、ルンバによって、ボタンひとつで自動で掃除をしてくれる未来を手に入れることができることが明確です。
2004年の発売以来、知らない人はいないほどの人気商品となっています。
(誰に)掃除する時間がない、掃除が面倒な人に、
(どんな未来)ロボットが自動で家の掃除をしてくれる
3)フリクションシリーズのボールペン

フリクションのコンセプトは「消せるボールペン」です。
以前はボールペンで書いたものは修正液か砂消しゴムを使う必要がありました。
しかし、フリクションの誕生によって、ボールペンで書いたものを消したい、書き直したいと思っていた人たちに、書き間違えたら消すことができる、という未来を届けることができました。
その結果、フリクションのボールペンは、2020年時点で累計30億本が売れています。
(誰に)ボールペンで書いた文字が消せなくて困っている人に、
(どんな未来)何度でも書き直せる安心感と利便性を提供する
4)うんこドリル

うんこドリルのコンセプトは「笑いながら取り組める前向きな学習」です。
子ども達がやりたくないと感じている勉強を、子ども達が大好きな「うんこ」を組み合わせることで、勉強を楽しいものに変えることを目的としています。
2017年の発売以来、大人気の学習ドリルとして、現在も売れ続けており、2021年時点でシリーズ累計発行部数は890万部を突破しています。
(誰に)勉強が嫌いな子ども、勉強をしようとしない子どもが、
(どんな未来)うんこを組み合わせることで、楽しく笑いながら学べる
初心者でも売れるコンセプトを作る方法

ここまでコンセプトでの成功事例を紹介してきました。
ヒット商品や成功しているビジネスには、明確なコンセプトが存在していることが理解できたと思います。
では、ビジネス初心者や個人起業家は、どうやって売れるコンセプトを作ればいいのでしょうか?
ここでは特に、多くの起業家が活用しているWebマーケティング、SNS運用の観点から、売れるコンセプトの作り方をお伝えします。
売れるコンセプトを作る上で重要になるのが、
「誰に」=「ペルソナ」
「どんな未来を届けるのか?」=「提供価値」
これらを細かい部分まで明確にすることです。
そこで、まずは以下の2点を書き出してみてください。
- 「ペルソナ」を定義するために、ペルソナの悩み・課題を書き出す
- 「提供価値」に数値や年齢などを入れ、具体性を高くする
たとえば、
40代の女性が、美しくなるような美容情報を届ける
だと抽象的すぎて、どんな未来を得られるのかがはっきりしません。
40代のシワやたるみに悩む女性が、自宅で簡単にセルフケアをすることで、加齢トラブルが解消し、鏡を見るのが楽しくなる未来を届ける
こちらの方が具体的で、どんな悩みが解決するかが伝わりますよね。
Webマーケティングのコンセプト設計については、こちらの本で詳しく説明されているので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ コンセプトはビジネスの土台

今回の記事では、コンセプトの重要性と成功例をご紹介しました。
何度もお伝えしましたが、大切なのは
「誰に」=「ペルソナ」
「どんな未来を届けるのか?」=「提供価値」
です。
コンセプトを考えることは、自分の商品やサービスがお客さまの未来にどう役立つのか、を考えることにつながるので、コンセプトを考えることはビジネスの土台になります。
ぜひ時間をかけて向き合ってみてください。